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チュベローズとは甘く官能的な香りが魅力の、ランの一種です。そんなチュベローズの香りは女性の魅力をアップさせて、男性を惹きつける香りとも言われています。本記事ではチュベローズの概要や香りの特長、香りがもたらす効果などを解説。また、チュベローズの香りを使った人気のフレグランスも紹介します。
目次
香りが良くフレグランスにも使われることが多いチュベローズ。まずは、チュベローズの植物としての特長や、どんな香りがするのかなど、チュベローズの概要を紹介します。
チュベローズは、メキシコ生まれのリュウゼツラン亜科に属する多年草です。リュウゼツランは、テキーラの原料としても知られています。名前にローズと入っているためバラの仲間と思われがちですが、バラではありません。ハワイでは「レイ」にも使われる花です。
日本には自生していませんが、「月下香(げっかこう)」の和名がついています。開花時期は7月から9月で、寒さには弱い植物です。草丈は1mほど。花は小さめで乳白色をしているのが一般的ですが、ピンクの花を咲かせるものもあります。花は必ず2輪ずつ咲くため、男女を連想させる花でもあります。花は一重咲きと八重咲きの2種類があり、香りが強いのは一重咲きの方です。
チュベローズの一番の特長は、その香りです。もちろん昼も香りがするのですが、夜になるとさらに香りが強くなると言われていて、そのため中国では「夜来香(イエライシャン)」という別名もあるほどです。また、マレーシアやインドでは「夜の女王」と呼ばれています。
チュベローズは甘く官能的な香りです。花の香りの中で最もセクシーとされることも。男性を魅了する香りとされています。チュベローズ畑をカップルが通ると我を忘れて愛し合ってしまう危険があるため、夜更けに恋人同士でチュベローズ畑の前を通行することが禁止となったという言い伝えもあります。
花には、それぞれ花言葉があります。チュベローズの花言葉は、「危険な快楽」や「危険な関係」「危険な楽しみ」「危険な戯れ」など。香りがとても甘く官能的であるため、そのような花言葉がついたのでしょう。
イギリス・ヴィクトリア朝時代、チュベローズの花言葉は「危険な喜び」や「なまめかしさ」でありました。これらの花言葉からも分かるように、チュベローズの香りは多くの人を魅了する香りであると言えます。
チュベローズの花の甘く官能的な香りは、生花はもちろん精油でも楽しめるものです。チュベローズの精油はとても貴重なため高価ですが、さまざまな効能や効果が期待でき、アロマテラピーにも利用されています。ここではチュベローズの香りに期待できる嬉しい効果や効能を紹介します。
チュベローズの香りには、高いリラックス効果があると言われています。ネガティブな気持ちを、明るく開放的にしてくれるそう。頭をすっきりさせる効果もあります。ストレスや疲れが溜まっている時に、おすすめの香りです。
神経性の症状を鎮める作用があるとも言われる、チュベローズの香り。咳や神経性の下痢、腹痛を和らげる効果があります。筋肉にも働きかけるので、運動をした後の筋肉痛の緩和にも効果的です。
チュベローズの香りには、気持ちを高揚させセクシーな気分を盛り上げる催淫効果があります。女性らしさを高め、男性を惹きつける香りでもあるそうです。20世紀ごろには、高級娼婦がチュベローズの香りを好んで使用したとも言われています。
手足の冷えに悩む女性は多いと言われていますが、チュベローズの香りは血液の循環を促して、体を温める効果が期待できるそうです。冷え性の改善に効果的ですので、冷えに悩む女性はチュベローズの香りのアイテムを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
保湿作用があるため、乾燥肌対策にも良いチュベローズの香り。年齢とともに衰えた肌を活性化させて、肌荒れを予防・改善してくれるそうです。ただし、チュベローズは刺激性の精油であるため、直接肌につけるのは控えてください。アロマディフューザーなどを使って、部屋の中に香りを漂わせて楽しむ芳香浴がおすすめです。
心身にさまざまな効能をもたらすチュベローズの香りは、日常の中のいろいろなアイテムに取り入れられています。ここではチュベローズの香りが使われている主なアイテムや、ブレンドに使われる相性の良い香りなどについて紹介します。
強い香りのチュベローズは、フレグランスに使われることが多い花です。花特有の濃厚な甘さを活かした香りや、上品で大人っぽい雰囲気の香りなど、チュベローズを使ったフレグランスにはたくさんの種類があります。イランイランやジャスミンなど、香りの似ている他の花とブレンドされることも多い香りです。フレグランスはバラエティ豊かなので、自分好みの香りを探してみてはいかがでしょうか。
チュベローズには、デオドラント効果もあります。そのため、においが気になる場所で芳香剤に使われることも多い香りです。車や部屋の芳香剤やルームフレグランス、ルームディフューザーなどに使用されています。
甘い香りが人気のチュベローズは、石鹸やボディソープなどに香料として使われることもあります。ほとんどの場合はミュゲやジャスミン、バニラなど相性の良い他の香りとブレンドされて使われます。
原材料にこだわったメイドインジャパンのコスメブランド、メゾンレクシア。メゾンレクシアではスキンケアアイテム以外にフレグランスも取り扱っており、チュベローズの香りを楽しめるアイテムもあります。ここではメゾンレクシアの人気フレグランスである「イノセント セイジ オードパルファム」を紹介します。
使う人自身が優雅な心になれるをコンセプトに、2019年から発売された、「イノセント セイジ オードパルファム」は、天然香料に現代の調香技術を掛け合わせました。
美しきアジアの仙郷からインスパイアされたオードパルファムは、香水の醍醐味を堪能できる大人の女性にこそふさわしい香りです。真っ白い陶器のようなボトルのデザインは、人気アパレルブランドや雑誌のアートディレクションを務めた平林奈緒美氏によるものです。
花然香料と現代の調香技術をマッチングさせた、モダンクラシックな世界観のフレグランスは、美しいアジアの仙境を思わせる、ライトフロリエンタルな香り。
トップノートはマンダリンやドライフルーツのフルーティーな香り、ミドルノートは、チュベローズ、ジャスミン、ローズなど華やかな香り、そしてベースノートは、パチュリやムスクなどのスパイシーでオリエンタルな香りを楽しめます。
その昔、男性を虜にする香りとしても知られたチュベローズ。今でもさまざまな製品に使われており、時代が変わっても、人を魅了する香りであることには違いないようです。チュベローズの香りを身に纏って、女性らしさを演出しましょう。